睦月 ～寒～

いつもの電車のいつもの車両。

窓から見える風景は変わらないはずなのに

今朝は眼を凝らして息を潜めて遠くに見える山並みをみつめました。

山の一点から光は放射状に広がり、見る見るうちに空は鉄を打つ時の燃えるような

赤オレンジ色に染まりました。

そして、すぐに燃えるような赤い光を八方に伸ばした白金のような太陽が昇って来ました。

走る電車の窓から見えたわずかな時間の出来事はとても、とても心騒ぐ光景だったのです。色を表す美しい言葉がたくさんあるのに伝えられないのがとても残念です。

寒に入りまだまだ寒い日は続きますがこれから少しずつ陽が伸びてきます。

落葉樹の樹形が美しい季節です。